って?
タイトルの通り、この Blog では、Música Cubana についていろいろ書き綴っている。
そこでふと悩むのは、"キューバ音楽って何のこと?" ということ。
キューバ人が演奏するからキューバ音楽なのか?クラベスで構成された音楽をキューバ音楽と言うのか?世界各地で演奏されているキューバ人が演奏する音楽はキューバ音楽なのか?世界各地のキューバ音楽にヒントを得た外国人が演奏する音楽はキューバ音楽なのか?キューバ人が演奏する Rock はキューバ音楽の範疇に入れていいのか?キューバ人が演奏する Swing Jazz はキューバ音楽なのか? Nueva Trova とか、クラベスも全くないフォークソングは既にキューバ音楽のひとつのジャンルとして認識されているけれども、それは私の思うキューバ音楽なのか?
まーねー、、X-Alfonso なんか、全くの Heavy Metal もやってるかと思えば、HipHop なのもあるし、Afrocubana をベースにした Fusion もしているわけで、その他の Pop や Rock のグループも、中に数曲 Salsa もやってたりクラベス使ってたりってこともあるし。
とっても線引きが難しかいので、これまでほとんどキューバで演奏しているキューバ人ミュージシャンのことしか書いてこなかった。まぁだいたいは自分の興味の向いているグループについてしか書いてこなかったけど、News としては HipHop や Cubaton 、Rock についても書いたりした。
特に難しいのは、日本におけるキューバ音楽。というか、キューバ音楽に惹かれた人達がやってる音楽。キューバに留学したりキューバ音楽にヒントを得て活動している日本人ミュージシャンや、キューバから移住してきたミュージシャンのやってる音楽。
ああ、キューバ音楽の定義が定まっていないのにこういう風に書くのもなんだけど。。
定義が定まっていないし、ミクスチャーしているグループも多いので、「さ、これがキューバ音楽ですよ。」と書けなかった。
日本でもライブ三昧してた日々もあるし、日本人ミュージシャンに知り合いも多いので、どこかのグループについてだけ書くのも差し障りがあるような気がして、書けなかった。
27日にね、CHAKALA の初 CD
"¡ Chakaniando !"
が発売になって、六本木のレストラン
Bodeguita で発売記念ライブがあるんだけどね、で、CHAKALA ライブのステキな楽しさを皆さんにも味わっていただきたいんだけどね、「これ、キューバ音楽ですよー!」って言えないんですよ。
CHAKALA の音楽は既に CHAKALA の音楽ですから。
でね、そこで思うのは、キューバのいろんなグループがやってる音楽も、みんなね、そのグループの音楽なんですよね。
ここで話が飛んじゃうと、支離滅裂になってしまうかもしれないし、上手いこと着地地点を見つけられるかもしれないんだけど、飛ばしてみましょうか。
先日友人宅に遊びに行って CD を聴かせて貰ったのですよ。
"Festivai del Son 1986 Todos Estrellas Del Son" 。
聴いてて思ったんですよ、いきなり。
「あ、これがキューバ音楽なんだ。」って。
そしたら友人、「聴いたことないの?これ、バイブルだぞ!」って。
検索してみたら、
森村献さん や
TIM★CUBA の福田さん が紹介なさってますね。
友人によると、これはキューバ音楽の黄金時代であると。80年代から、92年くらいまでって。
それって、Timba 台頭によって黄金時代が終わっちゃったってことですよね。
私は元々 Latin Jazz や Funk Jazz が好きで、そこから Timba に入って ドTimba にどっぷり嵌っちゃったので、初めて "キューバ音楽" として認識して聴いたのがこういった Son であったら、ここまで嵌ったかどうかは疑問に思うんだけど。
キューバ音楽はその誕生からしていろんな国やジャンルの音楽やリズムをミクスチャーして出来上がったものだし、そのミクスチャーは今でも続いていて、どんどん発展というと黄金時代は終わったと考えている人にとっては違うだろうので言葉を替えると派生していってるのですよね。
例えばお隣の島 Jamaica の Reggae も、現在はたくさんの派生形を持ってますよね。あんまりよく知らないんだけど。スカとかダブとかレゲトンとか。。
それはなにもジャマイカ国内だけで派生していったわけではないわけで、レゲトンをジャマイカ音楽と言う人はいないわけで。
ああ、これでは結論が違う方向に行ってしまうが。ま、いいんだけど。
そもそも今 Clasic として演奏されてるものにも、これ Jazz じゃない?って思うようなものもあるわけで、ジャンル分けするバカらしさは以前から語られているわけなんだけど。
私にとっての問題は、ここにどこからどこまでどういったものを取り上げて書こうかってことだけなんですけどね。
CHAKALA のリーダー
香月さやか に関していえば、キューバ人ミュージシャンが東洋の若い女の子が自分達の音楽をこんな風に演奏するってことに「なんだこいつは!?」と衝撃を受けてしまうような Musico であることは確か。
もしかしたら違うかもしれないけど、キューバ音楽なんて、人それぞれが持っている概念なだけであって、10人のキューバ人に聴けば10通りの応えが返ってくるものなのかもしれない。学術的に正解があるのかもしれない。深い知識と経験によって共通の正解を持っている人達がいるのかもしれない。
でも外国人にとっては、キューバに生まれてその音楽やリズムに育まれたわけではないから、理解しきれるものでも体得しきれるものではないかもしれない。もしかしたら、それが出来る人もいるかもしれない。
でも、キューバの Musicos の尊敬を得たければ、自分なりに咀嚼したものを自分の中にあるものなどとミクスチャーして新しいものを生み出さなければならないと思う。彼女は、きっとそれが出来ているからこそ「なんだこいつは!?」になるのだろうし、彼らから認められるのだと思う。
そして、それはまだ若い彼女にとっては "途上" のことで、これからどんな風に展開していくのか、とても楽しみ。
だから、彼女がやっていることは、"キューバ音楽" ではなくて "香月さやかの音楽" であるし、CHAKALA がやっていることは、彼女を含めたメンバーによる "CHAKALA の音楽" なのだ。
この Música Cubana でご紹介するのはこれまでの法則には反してしまうのかもしれないけれども、Van Van がやっているのは Van Van の音楽だし、Bamboleo がやっているのは Bamboleo の音楽だし、Chucho Valdés がやってるのは Chucho Valdés の音楽であるというように CHAKALA がやっている CHAKALA の音楽を紹介しても派生のひとつであるということで、、、まぁ兎に角私が気に入ってるんだからいいじゃないってことで。
以前 Van Van メンバーが言ってましたが、「キューバに音楽の勉強をしに来る人は多いけど、勉強だけして帰ってしまう人もいる。彼女は、ちゃんとライブを楽しむってことをしていて、とても好感が持てた。実は、それはとても重要なことなんだよ。」って。そう言った人の意図とは違うかもしれないけれども、彼女は観客が何をどう楽しむかを知ってるってことだと思う。それはやっぱり、Musico としてとても大切なことだと思う。
Van Van のキューバでのライブでも日本でのライブでも得られないものを、私は CHAKALA のライブで得ている。
ぶりぶりっとした楽しさや幸福感。
これは、リーダー(って言うより親分?)である香月さやかの持ち味でもあるし、CHAKALA のメンバー全てによって作り出されているものでもある。だって、さやかちゃんの他のライブに行くと、またそのライブで与えてくれる別の幸福感があるのだから。
是非ね、このぶりぶりっを体感していただきたいのであるよ。
そして、CD を聴いてびっくりして欲しいのであるよ。
だって、ライブは熱く幸せ空間を作っていて、CD は Cool に燃えてるんだもの。
¡ Vamos Chakaniando !
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